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第16回砂型アルミ鋳造雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社長川原金属、更新担当の中西です。

 

本日は第16回砂型アルミ鋳造雑学講座!

今回は、砂型アルミ鋳造業における“一人前”の職人になるまでの道のりを、具体的な作業ステップと心の成長段階に分けて詳しく解説します。

 

高温のアルミを砂型に流し込み、精密な金属部品を造り上げる伝統と革新の職人技の世界です。この現場では、温度・形状・時間すべてに“勘と技術”が求められ、簡単には機械化できない手仕事が今も重要視されています。


1. 【見習い期】まずは「砂と火に慣れる」

■ 主な作業内容

  • 使用済み型のバラシ・砂型の再生作業

  • 器具洗浄、型枠清掃、材料運搬などの補助

■ 学びの視点

  • 湿度と砂の硬さの関係を「手で覚える」

  • アルミの流動性と冷却特性を「目で感じる」

🔑 キーワード:観察と反復

職人の世界は「見て覚える」が基本。まずは安全と流れを体に染み込ませます。


2. 【初級期】型づくりの基本動作を習得

■ 中子・鋳型製作の入門

  • 型枠の組立、離型剤の塗布、注湯口・湯道の整形

  • 木型や金型の扱いと修正技術の理解

■ 鋳造作業の補助

  • 溶解炉の温度確認、アルミの撹拌、スラグ除去

  • 注湯時の助手(安全確認・型の支え)

🔧 成長指標:「一つの型を自分で完成させられる」


3. 【中堅期】鋳造の全工程を把握し、判断力を鍛える

■ 一通りの工程を担当

  • 鋳型設計から中子配置、注湯・冷却までの主担当を任される

  • 湯流れ不良・鋳巣・割れなど不具合に対応

■ 修正力・応用力が鍵

  • 型のくせや製品による冷却速度の違いを考慮した「流し方の工夫」

  • シーズンごとの砂の湿度・気温変化への微調整

📌 成長の証:「異常が起きる前に“予測できる”力を持つ」


4. 【一人前期】設計図を読み取り“品質を自分の目で保証”できる段階へ

■ 求められる総合力

  • 3D図面・鋳造図の読解力

  • 材質特性や熱処理工程の知識

  • 他職種(機械加工、検査、営業)との連携能力

■ 自身が“製品品質の最後の砦”となる自覚

  • 型を作る前に設計ミスを見抜く

  • 鋳造不良を起こさないための段取り設計

  • 新人教育や現場改善提案も担う

🏅 真の一人前とは?

「この型は○○さんがやるなら安心」と言われる技術と信頼が伴った状態です。


5. 一人前になるまでの期間と乗り越える壁

段階 平均期間 主な課題
見習い期 0〜6か月 安全意識・用語習得
初級期 1年程度 作業精度・反復力
中堅期 2〜3年 判断力・不具合対応力
一人前 5年〜 自律・育成・改善視点

🔔 最大の壁は「見て盗む」文化への適応力と、自ら考える習慣の獲得です。


おわりに

砂型アルミ鋳造業における一人前とは、高温と砂の中に“品質を形づくる”感覚を持った熟練技術者であること。そして、技をつなぎ、現場を支え、未来を築く責任を自覚する人材でもあります。

効率やデジタル化が進む中でも、この現場の“職人力”は決して失われることはありません。

 

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