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月別アーカイブ: 2025年11月

第25回砂型アルミ鋳造雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社長川原金属、更新担当の中西です。

 

~砂型アルミ鋳造はこう進化する!~

 

砂型アルミ鋳造は古い技術と思われがちですが、実は現代の製造業の中で進化が最も大きい分野のひとつ。
3Dプリンター・AI温度管理・CAE解析など、デジタル技術が導入され、鋳造は“次のステージ”に入っています。

ここでは、砂型アルミ鋳造の 課題と進化、デジタル化、未来の職人像 を深く掘り下げて解説します。


■ 現場が抱える課題

① 職人不足

鋳造は高い技術が必要で、若手の参入が少ない。


② 不良対策の難しさ

砂型・温度・注湯・中子・湿度……
条件が非常に多く、再現性が難しい。


③ 多品種・小ロット化

試作品や個別部品が増え、柔軟性が求められる時代に。


④ 原材料の高騰

アルミ地金の価格変動が製造コストに直結。


■ 砂型鋳造を変える最新技術✨

■ ① 3Dプリンター砂型(AM造型)️

3Dプリンターで砂型や中子を作る技術。

メリット

  • 複雑形状を一発で造型

  • 木型が不要

  • 試作スピードが大幅向上

  • 鋳造精度UP

製造の革命ともいえる技術です


■ ② CAE解析(鋳造シミュレーション)

鋳造前に“どこに巣ができるか?”をシミュレーション可能に。

  • 温度流動解析

  • 冷却解析

  • ガス抜けシミュレーション

  • 注湯スピードの最適化

職人の勘 × デジタルで高精度化。


■ ③ AI温度管理

炉の温度ムラをAIが自動で調整。
不良率が大幅に低減。


■ ④ IoTによる工程管理

  • 湿度

  • 砂の硬度

  • 温度データ

  • 作業ログ

全てがスマホ・PCで可視化。


■ ⑤ 高耐久砂・新バインダー

環境負荷が低く、強度も高い新素材が続々登場。


■ 未来の鋳造現場はどう変わる?️

① “職人の勘”がデータで補完される

昔の経験をデジタルで再現する時代へ。


② 3Dプリンターで木型レス化へ

木型製作の期間を大幅短縮。


③ 不良が発生する前に予測(予兆検知)

AIが異常を察知して事前に防止。


④ 若手が入りやすい職場へ

デジタル化で作業負担が低減。


■ 砂型鋳造の魅力は“アナログ × デジタル”の融合✨

昔ながらの砂型づくり、木型技術、注湯の感覚、温度の読み……
そこに最新テクノロジーが加わり、鋳造はさらに進化します。

  • 形のないものから形を作る

  • 熱で金属を自在に操る

  • 経験と知識が強みになる

  • モノづくりの醍醐味が詰まっている

砂型鋳造は、未来に確実に残る技術です✨


■ まとめ

砂型アルミ鋳造は、古くて新しい技術。
職人の技、砂型の精度、注湯の感覚、温度管理……
全てが積み重なって製品が生まれます。

そして今、デジタル技術の導入により、
鋳造は「経験 × 科学」へと進化しています。

唯一無二のモノづくりの世界──
それが砂型アルミ鋳造の魅力です✨

 


株式会社長川原金属では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

当社は小ロットでニッチな部品の鋳造を得意としており、毎日違うものを造っているため日々の業務は変化があり、モノづくりが好きな方には楽しんでいただけると思います。

ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

詳しくはこちら!

第24回砂型アルミ鋳造雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社長川原金属、更新担当の中西です。

 

~“唯一無二”の金属製品の世界✨~

 

機械・自動車・船舶・ロボット・農機具・産業装置……。
私たちの身の回りにあるアルミ部品の多くは、「砂型鋳造(すながたちゅうぞう)」と呼ばれる製造方法で作られています。

砂で型をつくり、そこへ溶けたアルミを流し込む──。
一見シンプルに聞こえる工程ですが、その裏には 数十年の経験でしか身につけられない繊細な技術と感覚の世界 が広がっています。

今回は、砂型アルミ鋳造の魅力、工程、技術、温度管理、品質管理、職人のこだわりまで、3000字以上のボリュームで深く解説します


■ 砂型アルミ鋳造とは?

砂型鋳造とは、砂でつくった型(砂型)に溶けたアルミを流し込み、冷やして固めて製品を作る方法です。

特徴は

  • 小ロット生産に強い

  • 複雑な形状に対応可能

  • 型のコストが安い

  • 大きい製品も鋳造できる

  • 試作品づくりに最適

鉄より軽く、加工性も良いアルミは、現代製造業の欠かせない素材です✨


■ 砂型鋳造の工程を“職人目線”で解説️

砂型アルミ鋳造は、大きく6つの工程で成り立ちます。


① 模型製作(木型・樹脂型)✂️

砂型の原型となる「模型(パターン)」を作ります。
材質は木材・樹脂・金属など。

模型は完成品より “収縮分” を大きく作る のが特徴。
アルミは冷えると収縮するため、これを見越した技術が必要です。

木型は職人の腕が如実に出る世界。
ミリ単位の誤差も許されません。


② 造型(砂型づくり)

砂と樹脂を混ぜて固める造型作業。
砂型の種類

  • フラン砂型(フラン鋳造):強度が高く、加工しやすい

  • 自硬性砂型:熱を加えず化学反応で硬化

  • グリーン砂型(水分を含む砂)

職人が、模型を使って砂型を固め、内部に空洞(製品形状)を作っていきます。

ポイント

  • 砂の締め固め

  • 中子(コア)の位置精度

  • 離型剤の塗布

  • ガス抜き(ベント)処理

この工程の精度が、そのまま製品の品質に直結します


③ 中子(なかご)製作

中子とは、製品の内部の空洞を作る“砂の塊”。
アルミ鋳造では欠かせない工程です。

  • 中子の強度

  • 砂の粒度

  • 割れやすさ対策

  • 樹脂とのバランス

ここも職人の知見が必要。


④ 溶解(アルミを溶かす)♨️

炉でアルミを約700℃前後まで溶かします。

温度管理が極めて重要

  • 低すぎる → 流れ不良

  • 高すぎる → 酸化・ガス巻き込み

  • 温度ムラ → 肉厚不良・鋳巣発生

アルミ溶湯の表面には“湯かす(酸化膜)”ができるため、丁寧に取り除きます。


⑤ 注湯(ちゅうとう)

溶けたアルミを砂型へ流し込みます。
砂型は耐熱性が高く、アルミが一気に流れても破壊されません。

注湯で重要なのは

  • 注ぐスピード

  • 角度

  • 湯口の位置

  • ガスの逃げ道

  • 湯回り

ひとつでもミスがあれば、

  • 巣(気泡)

  • 欠肉

  • 割れ

  • 焼き付き

  • 寸法不良

が起こります。

注湯は“経験値の塊”と言われるほど、技術差が出る工程です


⑥ 冷却 → 型バラシ → 仕上げ✨

冷却後、砂型を壊してアルミ製品を取り出します。

その後

  • バリ取り

  • 研磨

  • ショットブラスト

  • 寸法検査

  • 表面仕上げ

  • 機械加工

などを行い、ようやく製品が完成します。


■ 砂型アルミ鋳造の不良対策✨

鋳造は「完全に同じ条件」の再現が難しい職人技の世界。
だからこそ、経験とノウハウが必要です。

主な不良

  • ガス巣

  • 湯じわ

  • 冷却むら

  • 収縮巣

  • 焼付き

  • 割れ

  • 中子割れ

  • 欠肉

職人はその原因を装置ではなく “肌で感じ取って判断できる” のです。


■ 砂型アルミ鋳造の魅力✨

  • 唯一無二の製品が作れる

  • 試作品に強い

  • 複雑形状も対応可能

  • 大型部品に対応

  • 熟練技術が価値になる

  • 職人の感覚が生きる世界

鋳造は“金属を操る魔法の技術”。
そして砂型鋳造はその中でも、最もアナログで、最も奥が深い製法です。

 


株式会社長川原金属では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

当社は小ロットでニッチな部品の鋳造を得意としており、毎日違うものを造っているため日々の業務は変化があり、モノづくりが好きな方には楽しんでいただけると思います。

ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

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