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第14回砂型アルミ鋳造雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社長川原金属、更新担当の中西です。

 

本日は第14回砂型アルミ鋳造雑学講座!

今回は、鋳造図面確認時にチェックすべポイントと、特に注意すべ落とし穴についてしく解説ます。

 

砂型アルミ鋳造は、設計図面模型つくり、鋳型製作金属流し込む工程です。図面読み取りミス落としは、鋳造欠陥納期遅延、製作原因となります。そのため、鋳造として図面正確読み、必要補正仕様見抜くチェック極めて重要です。


1. 図面チェック目的は“図面ままない”こと

鋳造固まる工程上、収縮・変形・回り不良など特性ます。つまり、設計通りそのまま作るではなく、鋳造特性加味した補正必要です。

図面チェックは、単なる確認作業ではなく、この図面鋳造どう具現するか」設計視点+製造視点見極める行為です。


2. 図面チェック項目一覧

項目 内容 チェックポイント
寸法精度 公差・寸法 機械加工寸法か?鋳物として実現可能性
収縮補正 材質補正 アルミ合金ごと異なる収縮補正反映
加工余裕 設定 必要寸法加工後に残るよう設計いるか
抜き勾配 引き抜き方向角度 垂直に対し最小1〜程度角度ある
厚・ 最小厚/均一 薄肉すぎる・均一鋳造不良原因
形状 中空部・配置 方向・支持位置・固定方法検討
表面仕上げ記号 要求/加工有無 加工範囲明確区別すること
ロット・材質情報 材種・熱処理指示 A356-T6など、仕様鋳造条件確認

3. 特に注意すべポイントトラブル

⚠️ 抜き方向考慮ていない設計

から破損、製品形状崩れる

⚠️ 加工余裕記載漏れ

機械加工後に寸法不足し、製品としてNG

⚠️ 急激断面変化(差)

収縮応力凝固遅れにより、引け割れ発生

⚠️ 鋳造記号機械加工記号混在

加工不要部分までってしまい、製作


4. 図面確認ため実践工夫

  • チェックリスト運用図面確認標準項目にし一括管理

  • 過去トラブルフィードバック反映失敗マニュアル注意喚起

  • 製造現場クロスチェック製図担当・製造担当図面一緒確認する

さらに、3D CAD鋳造シミュレーション(流れ・凝固解析)連携することで、図面情報立体理解可能なり、不良予測精度向上ます。


図面読む力」が“鋳物品質”決める

砂型アルミ鋳造現場では、図面一文、寸法落とし製品成否左右ます。そのため、「設計意図読み取り、鋳造現場目線補正できる力」こそプロ鋳造として求められるスキルです。

読みない目”と“づける目”持つことが、品質鋳物支える第一歩です。

 

 

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